河北潟営農センター
新しく生まれた干拓地は、言ってみれば何も書いてない白い紙である。そして、この紙に、大型で高性能の機械が走り回る、近代的な畑作農業の姿をかかなければならない。
もともと軟弱な干拓地に適当な作物は何か、また、土地の改良方法をどのようにすべきか、どんな機械を使えば良いのか等々、研究しなければならない問題が山積している。
この調査研究を担当したのが、干拓地の一角に設けられた、石川県農業試験場河北潟分場である。昭和47年度に同試験場河北潟研究科として発足し、昭和50年度に河北潟分場となり、ここで行われた各種の試験と研究の成果をふまえて干拓地の整備工事が進められた。
その後、昭和58年に、河北潟営農センターと改称され、従来の試験研究の他、普及指導、実証展示 並びに研修を一体的に実施するなど、文字通り干拓地農業の中心となっている。

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