干拓地の用水 植物の生長に水は欠かせないが、根から吸収する水量はごくわずかであり、水田の水などは、その大部分が稲の栽培をやりやすくするためのものである。
畑の作物では、水を吸収する根、この根のあたりの土に、湿り気があれば良く、水をかけすぎて「ぬかるみ」になるとかえって害がでる。したがって、用水が必要なのは、晴天が何日も続き土に湿り気がなくなった時で、梅雨明けから真夏の頃が多い。
河北潟の干拓地では、この用水を雨のようにしてかける、これをスプリンクラーといって、水道の蛇口から出る水のような圧力で散水する。干拓地には、4ヶ所の用水ポンプ場があって、このポンプで圧力をかけた水が、水道管と同様、地下にうめられたパイプを通って、スプリンクラーを回す。
ただし、牧草・飼料畑では西部承水路から直接、水を取り入れるようにしてある。これは、スプリンクラーを設置しなくても、牧草栽培用の別のポンプを使えば、いつでも水がかけられるからである。
下の写真は、西部用水ポンプ場で他の三つのポンプ場も、これとほぼ同じ格好をしている。
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