干拓地の用水

 植物の生長に水はかせないが、根から吸収する水量はごくわずかであり、水田の水などは、その大部分栽培をやりやすくするためのものである。
 畑の作物では、水を吸収する、この根のあたりの土に、湿があれば良く、水をかけすぎて「ぬかるみ」になるとかえってがでる。したがって、用水必要なのは、晴天何日き土に湿がなくなった時で、梅雨明けから真夏が多い。
 河北潟の干拓地では、この用水を雨のようにしてかける、これをスプリンクラーといって、水道の蛇口から出る水のような圧力散水する。干拓地には、4ヶ所の用水ポンプ場があって、このポンプで圧力をかけた水が、水道管同様、地下にうめられたパイプを通って、スプリンクラーを回す。
 ただし、牧草飼料畑では西部承水路から直接、水を取り入れるようにしてある。これは、スプリンクラーを設置しなくても、牧草栽培用のポンプを使えば、いつでも水がかけられるからである。
 下の写真は、西部用水ポンプ場で他の三つのポンプ場も、これとほぼ同じ格好をしている。

 

 

 

 

 




 普通畑特殊畑の864ヘクタールに、くまなくりめぐらされた用水パイプには、畑の一枚毎に、給水栓がついている。
 下の写真は、スプリンクラーのパイプを、給水栓につないだ姿、右はスプリンクラーが人工の雨をらせているところである。

 

 

 

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