整地と土づくり
畑の表面は、水はけを良くするうえから、排水路に向かって多小の傾きがなければならない。昔、潟底だった干拓地は、一見 平坦なようでも、かなりの凹凸
があるため、これを平らにすると同時に、この平面を排水路側に傾ける。……これが整地である。
そして、数千年もの間、水の底にあった土は、そのままでは作物に適さない。
江戸時代から始められた潟ぶちの開発では、潟に生える水草、藻などを採って、
田にまき、長い年月をかけて、土づくりをしたという。これに代わるのが現代の
土づくり……土壌改良で、肥料(石灰、リン酸)21,400トンが投入された。

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