道路と橋
干拓地の生命線は締切堤防である。この堤防を守るための道路、これを堤防管理道路といい、この道路を走れば干拓地を一周できる。
一方、干拓地内では、大小さまざまの機械が、縦横に活躍する近代的な機械化農業を目指す。そして、どの畑にも車が横づけできなければならない、これが、幹線支線の道路網で、総延長は下表のとおり、管理道路を含めれば80キロメートルに達する。
締切堤防をつくる際、管理道路の部分も含めたはばで砂が盛られた。したがって、一番最初にこの道路の形ができた。干拓地のあらゆる工事に使用される機械や資材は、すべて、干拓地の外から運びこまれたが、そのためにまずかけられた湖南、湖北の大橋と管理道路の果たした役割は大きい。
この管理道路に対して、干陸されたとはいえ、潟底のままの状態から始められたのが幹支線道路である。排水工事が進むにつれて、地面からヘドロも消えたが、もともと、この土は道路に不適当であったため、大量の砂を運びこんで、その土台を作った。
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