計画のあらまし
河北潟干拓の正式な事業名は「国営河北潟干拓土地改良事業」といって、新たな農地を生み出す干拓と、藩政期以来、長い年月をかけて造られた、潟ぶち周辺農地の土地政良、この2つをあわせた事業である。 |
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放水路や堤防が、過去で最も大きかった洪水で計画される。これに対して、
潟ぶち周辺のような地域の排水では、平均して10年に1度の割でおこるような洪水が計画の基本とされる。もともと水を貯める水田では、雨が降って水にひたされても、その時間が1日以内なら深さ30センチメートルまで被害はなく、何日にもわたって水にひたされると大きな被害をうける。 したがって、水田地域の連続の雨量を計画の基準として、その地域の排水に必要なポンプ設備等を決めている。潟ぶちに湖岸堤ができると、潟に流れこむ川lの堤防も高くなり、潟ぶち周辺地域は川と川にはさまれる格好とな って、いくつかのブロックに分けられる。前ページの図にあるとおり、このブロックは全部で11あって、各ブロックにポンプ場が設けられる。ブロック内の排水を説明したのが右の図で、これに示すとおり、ポンプ場だけではなく、水を集める排水路や水門なども含まれている。 11ヶ所のポンプ場におけるボンプの内容は右下表のとおりで、これらの施設によって利益を受ける面積は全部で3,275ヘクタール。これが、排水改良地域であり、国営河北潟干拓土地改良事業における潟周辺の受益地である。
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