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 バン
 
 黒い毛糸玉のようなひなを連れて水辺の草むらから顔を出す黒と白の鳥です。キジバト大で、ほぼ全身が黒く、赤い額とくちばし、白い羽のあるわきと尾羽、黄緑色の足が目立ちます。
 全国で広く繁殖し、関東地方以西では冬も残る個体が多い。平地の岸に草がしげった川、水田、湿地などに生息し、しばしば水面を泳ぎます。クルルッなどと鳴きます。
 
 
  顔を足でかいて、のび。足の様子がよくわかる。西部承水路 
  バンの子ども。真っ黒です。走ってかくれます。干拓地内 
  草をパクパク食べています。金沢市大場町5月 
  さかんに水浴び、羽づくろい。金沢市大場町5月 
  若い鳥です。くちばしは赤くありません。干拓地内9月 | 
    
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 マガン
 
 「へ」の字になり鍵になり編隊を組んで飛ぶ大型の水鳥です。
 全身灰褐色でくちばしはピンク、成鳥では顔の接した部分が白い。
 足はだいだい色です。開けた田圃で稲穂や草の実を食べ群れで行動します。
 常に何羽かの見張り役がいて警戒する鳥です。
 
 
  見張り役かな。 津幡町舟橋地内 
  食べ物を探しています。 津幡町舟橋地内 
  群れで飛んでいます。 津幡町舟橋地内 
  飛翔。編隊がかっこいい 宇ノ気町内日角地内 
  飛翔。着地します。 宇ノ気町内日角地内 
 
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 カワウ
 
 全身ほぼ黒い水鳥です。大きな池や湖沼の木に集団で繁殖します。
 早春から子育てをします。もぐって魚をとる習性があります。
 最近は各地で羽数が増え観察しやすくなりました。
 ペリカンの仲間の鳥です。
 
 
  羽根をバタバタ。大野川 
  羽根をバタバタ。ブルブルッ。大野川 
  泳いでいます。けっこう速い。中央排水路 
 
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      |   |  | ユリカモメ
 
 全長40センチ。小型のカモメ類で、冬鳥として渡来し、おもに本州以南で越冬します。
 冬羽はほぼ白色で、くちばしと足が赤く、夏羽は顔と頭部のほかに、くちばしと足が黒みを帯びます。日本を去る4月中旬頃には、頭が黒い頭巾をかぶったようになります。
 カモメ類ではいちばん内陸にまで飛来する鳥で、海岸から数10キロも入った川岸の街や牧草地でエサをあさったりしています。また何でも食べるたくましさを持っています。
 名前は、入江(いりえ)のカモメ―イリエカモメがユリカモメに転じたもの、百合を当て字にしたもの、という説があります。昔「みやこどり」と詠まれた鳥で、今は「東京都の鳥」に指定されています。
 
  水に浮かぶ。冬羽根。津幡川 
  渡りの途中。夏羽根に変わる。湖北大橋付近の水田 
  代かき中の水田でエサをとる。夏羽根。湖北大橋付近の水田 
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        |   |  | ミコアイサ
 
 警戒心が強く、人が近づくと遠くへ逃げます。全長42センチ。オスは白い体に目先や後頭部などに黒い模様が目立ちます。白い顔に目先が丸く黒いところからパンダガモの異名も付けられています。メスは全体に茶色で、首が白色です。もぐって魚などをとることが得意です。
 
 
  もぐる、出る、もぐる。オス。宇ノ気川河口 
  あたりを見回す。オス。宇ノ気川河口 
  羽づくろい。羽をバタバタ。メス。西部承水路 
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        |   |  | カワアイサ
 
 カルガモと同大くらいの大型のアイサ類。オスの頭部は緑色の光沢のある黒で、冠羽はなく、目は褐色でくちばしは赤い。胸と下面は白く、翼のパターンはウミアイサに似ています。メスは頭部が赤褐色で、白い胸との境界がくっきりとしています。くちばしはウ類に似た細い形で先端はカギ形に曲がっています。北海道で少数が繁殖し、多くは冬鳥として渡来し、湖や大きな川で越冬します。潜水して主に魚を捕らえて食べます。
 
 
  きちんと整列して泳いでいます。西部承水路 
  羽をバタバタ、お尻をブルルッ。西部承水路 
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 カイツブリ
 
 留鳥です。全長26センチ。小型の水鳥で、全身茶色。首と尾が短く、丸みのある体系です。夏羽は首すじが濃い赤茶色です。冬羽は白っぽい感じになります。「キリッキリッキリッ、キリリリ」とさえずり、飛び立つときには「ケレケレ」警戒しているときは「ピッピッ」と鳴きます。
 潜水して小魚や川エビなどをつかまえて食べ、危険を感じたときももぐって遠くへのがれます。
 
 
  泳いでもぐる。冬羽根。宇ノ気川河口 
 
 
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        |   |  | カンムリカイツブリ
 
 大型のカイツブリの仲間。カイツブリより大きくて特に首が長く、夏羽では首は白く顔のうしろに赤い飾り羽があります。冬羽では目の上まで白く、首の前面もはっきり白い。くちばしは長くとがって肌色をしています。おもに冬鳥として渡来し、湖や大きな川に生息します。水にもぐって魚などをとることが得意です。近年河北潟で繁殖が確認され夏でも見かけることができます。
 
 
  湖上を泳ぐ冬羽。才田大橋付近  夏羽。9月。森下川河口 
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      |  |  | アマサギ
 
 全長50センチ。コサギに似ていますが、少し小さく、くちばしもやや短くて黄色です。冬羽は全身白く、夏羽は頭から胸にかけてオレンジ色に変わります。水田や草の中でバッタやカエルなどをつかまえて食べます。河北潟周辺では夏によく見られ、秋になると南の方へわたっていきます。
 
 
  稲刈りの終わった田んぼで。湖南大橋近くの水田 
  なぜか牛と。コサギもいます。干拓地酪農団地 
  5月、田んぼで。つがいでしょう。金沢市利屋町 
  9月、白い個体です。足がでかい。津幡町潟端 
  9月、群れでいます。白い個体も混じっています。津幡町潟端 | 
    
        |   |  | ダイザギ
 
 白いサギのなかでは一番大きく、へびのように長い首を持っています。水田・池などで、一年中みることができます、くちばしの色は冬は黄色、夏は黒で目との間が緑色になります。ただ同じ個体で色が変わるのではなく、ちがう個体が季節によって移動しているようです。
 コサギとは形がよくにていますが、大きさが全くちがって大きいです。また足全体が黒いことも特徴です。ちなみにコサギのくちばしの色は黒で、足の指は黄色。
 
 
  飛びます。浄化センター近くの水田 
  歩いています。才田大橋近く 
  おっとっとー、ゆれるーっ!他の木にしよう。才田大橋近く 
  ここなら安心。才田大橋近く | 
    
        |   |  | チュウザギ
 
 チュウサギはダイサギとコサギの中間くらいの大きさです。。ダイサギに比べてくちばしが短く、くちばしの色は冬は黄色で先端だけ黒、夏は黒で目との間が黄色です。冬羽ではアマサギに似ていますが、首が長いことと頭部に黄色味がないことで区別できます。
 おもに夏鳥として本州から九州に渡来し、平地のサギ山で繁殖します。湿地の草の間でカエルや昆虫をつかまえ、川で魚をとることはあまりありません。
  くちばしの緑色がわかります。 津幡町南中条の水田 
  そーっと近づきパクッ。 津幡町南中条の水田 
  何かを見つけてパクッ。 津幡町南中条の水田
  
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        コサギ
 
 サギ類の中では最も一般的に見られる鳥で、田んぼにも多く、また川でもよく見られます。全長61センチ。黒いくちばしは一年中変わらず、足も黒く、指だけが黄色くイエロースリッパと呼ばれています。水の中に入って魚などをつかまえて食べます。片足を水の中でふるわせ、虫などが出てきたところを捕まえて食べるドジョウすくいのような行動をすることがあります。
 
  黄色のスリッパがよくわかる。湖南大橋近くの水田 
  ザリガニ、つかまえたっ。金沢市利屋町 
  足で水の中をふるわせています。金沢市利屋町 
  クシャミ?ついでにふんも。金沢市利屋町 
  ドジョウかな?食べにくそう。金沢市利屋町 
  何か見つけた。金沢市利屋町 
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 アオサギ
 
 アオサギは頭の後に黒いかざり羽のある灰色をしたサギで、日本に生息するサギの仲間では最も大きく、体はトビくらいの大きさですが、足と首が長いため実際よりも大きく見えます。
 ツルによく似ていますが、ツルに比べて体が小さいことや、ツルの仲間は首をのばして飛ぶのに対し、サギの仲間は長い首をS字にちぢめて飛ぶのでかんたんに区別できます。
 アオサギの食べ物は魚やカエルなどで、狩りはとても上手です。水の中をゆっくり歩いたり、待ちぶせして魚やカエルをするどいくちばしでつきさしたり、くわえたりしてつかまえます。
 つかまえた魚やカエルはそのまま頭から飲み込むことがほとんどですが、長いくちばしを器用に使って水で洗ったり、石などに打ちつけて殺して食べることもあります。河北潟ではハタネズミをよく捕まえて食べています。
 
  じっとしていて飛びます。干拓地内の排水路 
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 ゴイサギ
 
 夜行性で、昼間は木にとまって眠っています。夕暮れの空をグワッ、と鳴きながら飛んでいくサギ類です。
 成鳥は頭上と背中が黒っぽく繁殖期には2本の冠羽がでます。
 このサギがなぜゴイ(五位)サギになったかの由来は、平家物語の中にあります。
 ときの天皇、醍醐(だいご)天皇が、池にいたこのトリを見つけ、捕えるように家来に命令しました。トリは、家来が近づいても逃げることなく、おとなしくつかまりました。天皇は、命令にさからわず神妙であると、ゴホウビに五位の位(くらい)を賜わり、それからサギは五位のサギ、ゴイサギになったというのです。
  
        
  歩き回っています。 南森本町の田んぼ 
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        |   |  | ミサゴ
 
 海辺に多い白っぽく見えるタカ。魚を捕って食べます。長い翼を張って川や海岸の上空に現れる大型のタカ類です。体はほぼトビと同大で翼はより長く、頭部は白っぽく褐色の過眼線があり、下面は白く胸の褐色のバンドが目立ちます。翼の下の面も白く見え、風切にはまだら模様があります。  
        全国の断崖のある海岸で局地的に繁殖し、秋冬には各地の海岸、湖、大きな川で見られます。停空飛翔から豪快に水中に飛び込み、魚を足でつかみとります。   
        1mも水につっこむこともあるそうです。
 
  くいに留まって辺りをうかがっています。大野川 
  飛翔。翼の模様がわかる。宇ノ気川河口 
  飛翔。電柱に留まってまた飛翔。宇ノ気川河口 
 
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        |   |  | カワセミ
 
 コバルト色の背中とオレンジ色の腹をした鮮やかな色の鳥です。キラッと光る青い色はたいへんきれいです。体色と長いくちばしが確認できれば他の鳥と見間違えることはありません。オスのくちばしは黒く、メスは下くちばしが赤です。
 留鳥として全国に分布しますが、土手に穴を掘って巣を作るためコンクリートで固められた水路には住めません。川の中下流や池などに生息し、ダイビングで魚や水生昆虫を捕らえます。飛ぶときにチーという細い声を出します。
  飛んできて木の枝に留まる。西部承水路 
  木の枝に留まってくるりと向きを変える。西部承水路 
  なんとカワセミのツーショット!。西部承水路
  
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        |   |  | ハクセキレイ
 
 全長21センチ。白い顔に黒い過眼線があります。オスの夏羽は頭から背中が黒く、胸に大きな前かけのような黒いまだらがあります。冬羽は背が灰色になります。
 河川ではおもに下流域に生息し、街なかの畑や空き地でも見られます。チュチュッとすんだ声で鳴くことでセグロセキレイと区別できます。
  冬羽根。湖北大橋近くの水田 
  夏羽根。コチドリと思っていた。鳴き声。干拓地内 
 
 
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        |   |  | セグロセキレイ
 
 なんと!日本の特産種です。体は黒白の2色で、白いまゆが目立ちます。ハクセキレイとよく似ていますが違いは顔が黒いところ。近年、ハクセキレイに追われて分布をせばめているようです。内陸の水辺にいることが多く、冬には市街地にも現れます。水辺を歩きながら昆虫などの小動物をとらえて食べます。「ジュッジュッ、ジュッジュッ」とにごった声でさえずります。
  水際を歩く。干拓地内の排水路 
  田んぼの中を歩く。金沢市北森本町 
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